★ダイナマイト刑事 (SS/SEGA/1997/ACG)


 そのあまりのインパクトにゲーセンに出回った当初から一部の好き者ゲーマーらの視線を一身に集めたダイナマイト刑事がいい感じの移植ぶりでサターンに登場です。なぜか発売日がFFの1週間前だったんですけど、どうせなら同日発売にする位の心意気をセガに期待したのは自分だけでしょうか。なんかCMもやってたそうですがMk3の北斗の拳の攻略に明け暮れていて(嘘)見てません。ヘボかったんでしょうね、たぶん。
 さて肝心のゲーム内容ですがただ1つだけ気になったのがゲーム中のムービーがあからさまに今データ読んでんだよ黙って待ってろオラと言わんばかりに何度もブチ切れるのが非常に残念でした。ダイナマイト刑事のムービーは登場人物がみんな生き生きしていて私個人ではムービー飛ばす奴は罪として一生「結婚」しか遊べない法律を作りたくなる程気に入っているのですがこれでは台無しとまでは言いませんがちょっとねぇ...って感じ。ムービーの話が出たついでに書きますが私のおすすめシーンは金庫が開く時の手下の情けない声とシレンのじっちゃん似のボスが見せる恍惚の表情です。必見。あと雑誌等で話題となったディープスキャンですが世の中には「こっちの方が面白い」などと言う不届き者もいますが結構そうかもしれません。これはハマります。クレジットも増えるしセガにしては珍しくうまい企画ですね。
 いいかげん本体の話を書きます。ファイナルファイト3D版ダイハード風味と言えばソレまでですが、そこはセガ、きっちりとひと味違う味付けをしてくれてます。まず外ヅラですがキャラが全員変です。なんで主人公たちの背中にはPOLICE1,POLICE2などと描いてあるのか?なぜ服がどんどん破けていくのか?敵も良く見るとかなりキてます。特に最終面付近で現れるいんちきブルースリーや偽エルビスとかいい味出しまくりです。あと言うまでもなく大統領の娘は全然可愛くねぇです。技はセガらしくPPPK等のコンボを含めてマウントパンチ他流行のものが色々入っていますが、やはりおすすめはイカす火器使用に尽きます。コレが無かったらただの変ゲーです。ロケットランチャー・対戦車砲などなど屋内で使ったら撃った本人も絶対やばい兵器をスカッとカマしまくるのがダイナマイト刑事の本質です(たぶん)。この壮快感はバイパーズの破壊系ビジュアルやぱずる玉のロボ作モードに匹敵します。これぐらいいいかげんで(ほめ言葉)突き抜けていると、現代のカツカツした挌ゲーや熱いのか寒いのか分からない所まで行ってしまったシューティングに疲れた人とかに思わず大紹介したくなりますな。
 しかし本当にこんな時代にこんなゲームを作ってしまうセガって会社に私は惚れ直しました。ビバ!サービスゲームズ!んあ〜。


By Success!!と一緒に叫んでしまう杉本


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