★モンスタープロレス (PC-E/アスク講談社/1991/プロレス)
◇タイトルが全てを物語っています。モンスターによるプロレスです。プラレスもロボレスも泥レスも目じゃないです。出てくる選手がもう素晴らしいです。「グレイトデス」「ポイズンマン」「パワーヒバゴン」等まるで小学生のようなネーミングセンスに脱帽です。グラフィックは戦う前に出てくるレスラーの顔がある意味カッコイイので期待してしまうとゲーム中の絵のお馬鹿度に足をすくわれます。このアクの強さは狙っているのか本気なのかは私には分かりません。使える技も「ハエこうげき」「つのアタック」「どくほうし」...素敵だ。それでいてローキックとかのまともな技がなんとなく残っているのも味わい深いです。システムはカードバトルみたいなもんで技を選んで後は連射命です。連射合戦に勝って自分の攻撃力が敵に優れば攻撃する場面が拝めるのですが、技がヒットする瞬間自分の顔がニヤケたり、やたら技を食らうと爆発したり、負けると体がバラバラに吹き飛ぶなど、直球勝負の演出も制作者の趣味なのかと思うとなぜか納得です。これは実際にプレイして見て頂くしかないのですが、技を繰り出すキャラの動きもかなり笑えます。「はりて」「じごくづき」とか最高です。一時期ウチのメンバー内だけでこの動きを真似るのが流行った程です。ミサイルキックとかミサイルが飛んで行くし。
このゲーム、ストーリーも一応あります。面白いので書かせていただくと1999年魔王ベルゼブによって地下都市に閉じこめられた人類が地上を目指して配下のモンスターに挑むというところまでは良いのですが(笑)目には目をということで人間もモンスターに改造して闘うという(笑)。で、主人公は人類最後の希望として、父親であるヤマト博士に改造された(おいおい)タケルになって次々とモンスター軍団と闘うという。なんだか凄いですね。で、試合に勝つと博士がパワーアップさせてくれるのですが研究室を歩く博士の姿がゾンビっぽくて必見です。で、先にモンスター改造して闘っていた兄が心までモンスターになってしまっていたり試合中に博士が襲われたりと結構スリリングな展開を見せるのですが実は魔王自身が単にプロレスをやりたかっただけというオチに感動です。エンディングが制止画2枚というのも初代ラングリッサーっぽくて良いです。当然スタッフロールもないです。どんな人が作ったのか非常に気になるのは私だけでしょうか。
実はローキックだけで出しとけば勝てたりとバランス的にも魅力十分なこのソフト、多分ワゴンで300円が相場でしょうから、是非探して遊んでみることをお薦めします。きっと期待を裏切らないと思います。これもプロレスなんでしょうね、多分(^^;
By 杉本(「マニアックプロレス」もお薦め〜)