MZ−700おもしろゲームソフト紹介
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キャノンボール
MZ-700(M)
ハドソン

スーパーパンなんて言う奴は抹殺だッ(第22の男)。いや〜長年遊びたかったんですよねキャノンボールfor 700!ケースには『さぁ、大変!タマの洪水だ』とか書いてあるしもう最高!(ちゃんと写ってない....無念)。このゲームはマイキャラを左右に動かして画面を跳ね回るボールに銛をざくざく撃ち込み分裂させ、再生不能な1x1のキャラグラにまで細切れにしてしまうジャンルはパニックもののゲームです(適当)。テープを読み込ませながら、『どうせヘボい動きなんだろうなぁ』とまるで期待していなかったのですが、どうしてどうして!デモ画面からもぅ、画面を高速でボヨンボヨン跳ね回る黄色いデカ玉!しかも2個も(だんだん頭の中が当時の中学生くらいになってきてます)!スゲェ!さすがマシン語!やっぱりマシン語は凄いよこのスピード!よ〜しゲーム開始だぜィ!うわ、こんなにキャラクターが同時に動いているのにスピードが落ちないよ!ホントにすげぇなぁマシン語は!うわもう死んだ。ちくしょ〜ハチスケがマスコットの癖にいい気になりやがってハドソンめ!うわ、2面ははじめの大玉が2個だったけど、3面になったら3個になったよ!こんなにでかいキャラクターなのに超スゲー!さすがマシン語だよなぁ!......はぁふぅ。いやはやすっかり精神年齢が15年ほど引き戻されてしまいましたよ。でも正直、キャノンボールは今やっても凄く遊べるゲームですねぇ。連射できない銛なので、打つタイミングが非常に大事ですし昔のゲームの良さが滲み出ております。まったくハドソン万歳です。

5段階評価
カセットに刻みつけられたハチスケ★★★★★
マシン語のすごさ★★★★★
ポンピングワールドなんて言う奴も抹殺だッ★★★★★


ギャラクシアン
MZ-700(M)
電波新聞社

星が流れまくりのタイトル画面だけでもうお腹いっぱいですが、ゲーム内容も大満足です。あの「ショットを撃つとすぐに次の弾が機首にスタンバイ」という細かいポイントまでバッチリ移植されていますし、もちろんギャルボス&ゴエイの編隊飛行も迫力十分です。さらに自機や敵の爆発パターンの美しさも見逃せません。本当に40かける25キャラの画面でよくここまでギャラクシアンを再現したものです。できればギャラガも見たかったというのは贅沢な望みでしょうかそれとも実は開発されていたとか....。それにしても今遊んでも単発ねらい打ちシューティングってのは面白いですなあ!

5段階評価
バックを流れる星々★★★★★
かっこいい自機キャラグラ★★★
BGMが弱いのだけが残念無念★


THE 花札
MZ-700(M)
ZAT SOFT

見てくださいこの画面バッチシ花札ですぜ!まさにキャラクターグラフィックス芸術です。ニコちゃんマークやUFOで花びらを表現なんて私には絶対に考えつかないですよ仰天テク!まったくグラフィックス機能が無くても花札でも何でもMZ-700には作れるのですねぇ不可能知らず!福岡の勇、ZAT SOFTのひゃあ。えふ氏は『惑星ポイボス』の作者でもあり、かつてOh!MZ誌にMZ-700版ポイボスの超美麗な画面が掲載されて以来大ファンなのですが、この花札もずっと前から欲しくて堪らなかった私でしてついに悲願成就!ゲーム画面はこんな感じですが、マシン語だけあってキビキビしたゲーム展開に軽快なBGMも相まって(月見て一杯や花見て一杯なんかの曲が秀逸!)今現在でも非常に「遊べる」作品となっております。しかもコンピュータの強さは松と梅の2段階なのですが弱いほうでもなかなか勝てないのが歯ごたえアリです(単に私がヘボいという説もありますが)。いやあMZ-700のキャラグラには夢があるなあ。

5段階評価
福岡といえばZAT SOFT★★★★★
マシン語のすごさ★★★★★
軽快なBGM★★★★★


サブマリン・シューター
MZ-700(M)
ハドソン

これは凄いです!マシン語で横スクロールゲームというだけで当時も今も私的に非常に憧れてしまいますよもう。で、このゲーム騎馬軍団ゲームよりも3〜4倍ロード時間が長いだけあってタイトル画面残りシップ表示画面なんかが凝っておりましてイイ感じです。さらにスタート時の演出(ちょっぴり海底大戦争風)やミス時の自機の流され方なども力が入っております。さて内容ですが流れの強い海底トンネルを敵を討ちつつ進んでいくだけのゲームなのですが海底トンネルは狭い上に自機はレバーニュートラルで常に後ろに流されますので非常に繊細な操作が要求されるので難易度高め。でも良くできているので挑戦しがいがあります。さすがマシン語!

5段階評価
やはり黄色い自機★★★★
敵は地雷と卵と壁★★★
ステージ毎に色が変わる海底洞窟★★★★


さるも木から落ちる(S-Pack#1)
MZ-700(S)
ハドソン

1つのテープに2本でお得なS-packですが実はこのシリーズは何本も出たHu-Packに比べて1本しか出なかったらしいんですけど非常に濃い内容です。まずはコレ!ゲーム説明だけでもうイッてしまいそうですがゲーム画面もさる!そしてさる!そしてさる!...ひそかに使用ボタンが123(左手)と456(右手)なのでなんとなくタイピング練習ソフトみたいなのもツボです(なんの練習にもならないのがミソ)。正直ゲームは前兆動作のないモグラ叩きなのですが、微妙なさるのキャラグラのおかげかなんとなく遊び続けてしまいました。いやあホノボノ(伏線)。

5段階評価
ゲームオーバー時のさるが流し目★★★★★
理不尽すぎるストーリー★★★★★
S-BASICというだけで嬉しい★★★★★


ジッグザッグ
MZ-700(M)
マイコンセンターRAM

『地底で岩を落としたりしてモンスターをやっつけます(広告原文ママ)』ってなわけでヤフーオークションで出品されるたびに挑戦するのですがなかなかゲット出来ずに涙を飲んでいたこのジッグザッグが遂に我が家に!はやる気持ちでテープをロードしますがまず出てくるのがPCGが有るか無いかです。そうですこのソフトPCG対応だったりするのですがウチのマシンにはそんなモノ付いてませんので当然Nです。するとお次は機種は700か否かという質問が。なんだか英語が変な気もしますがYを押すと遂にタイトル画面です感激!...なんだか左にずれてる気もしますが。ファイガーが居ない気がするのですがとりあえずプレイ。どうやら中央のトランクみたいなのが自機らしいです。ご丁寧に向いている方向は矢印で表示されてます。ゲームのノリはMZ−1500版の電波純正ディグダグとあまり変わらないのですが、プクプクポンで敵の膨らむビジュアルが数字で1,2,3,4,爆発というのが潔いと言いますかもうなんと言いますか。敵もプーカァというよりかはファイガーに見えるし。あとBGMがオリジナルで勝手に流れ続けるのがすごくいい!

5段階評価
穴掘りトランク★
ラスト一機になっても逃げ出さない敵★
「バーン」の擬音が眩しいジャケ★★★


戦国軍団
MZ-700(M)
ハドソン

1983年度版ハドソンソフトウェアカタログ上の「おかしなおかしな戦争ゲーム(原文ママ)」というアオリが非常に気になっていた私はマシン語ということで落札してみたのですがこのゲーム一瞬でロードが終わったのでドキドキしてしまいました。ロードが終わるといきなりゲームの説明が表示されるのですが移動とショットがカーソルとスペースでは無くてUKMH+Jな所が時代を感じさせますっていうかMZ80ものの移植?さてゲームは戦車(自機。誘導弾を撃つことができる)と武田騎馬隊(自機の周りを反時計回りにぐるぐる回りつつ攻撃してくる)の戦いなのですが自機の移動と撃った弾の移動が同じキーなのでヘタをすると自分の撃った弾で死んでしまいます。あと当然のように弾は連射できません。さらにお約束ですが騎馬軍団は一騎倒されるたびに回転速度が上がります。さてゲームのコツですが敵に張り付いてタイミング良く弾を撃っていれば誰でも1面はクリアできると思います(2面以降も同じ内容)。BGMはキャッ、キャッといういわゆるビープ音だけなのがすごくいい(リクスケ風)!

5段階評価
常に右を向いている戦車★
常に左を向いている騎馬★
三千二百円より安く買えた嬉しさ★★★


パックマン
MZ-700(M)
電波新聞社

いきなり横倒し画面なのですが、セガサターン用に移植された業務用縦シューティングの縦モードみたいなものと思えば気にならないかなあと。さて気になる移植度ですがタイトル画面でのアトラクトも見事に再現しておりますよ奥さん。ゲーム中に出てくるボーナスターゲットが鍵やギャルボスではなくて単なる文字ってのが残念ではありますが。Frって言われてもなあ(ファンロードに見えてしまう人はお友達です)。でもキャラの動きや攻略方なんかはかなりアーケードに忠実だと思いますのでその点は大丈夫かと。さてこのパックマンとマッピーはハル研なんかのPCGにも対応しているのですが、キャラグラだけでも上手いことやれば十分雰囲気が出せるんだなあと。キャラグラ職人技といいますか、とにかくベーマガの広告の印象を越えた凄みを今回実際に動いているのを見て感じました。素晴らしいハイスコア画面といい、とにかくお勧めです。

5段階評価
頑張っているBGM&効果音★★★★
泣けるコーヒーブレイク★★★★
必見のやられパターン(特に最後)★★★


ハングマン(S-Pack#1)
MZ-700(S)
ハドソン

ハードコア・ハドソンの登場です。ハングマン遊びといえばピーナツでチャーリーブラウンがライナスと遊んでたのを思い出しますがそこはそれ、ハードコア・ハドソンはストーリーから容赦無しです。とにかく制限内にミステリーワード(最近のゲームは何故ミステリーという言葉を使わないのか)を探し出さないと、しんいちくんは縛り首なのですがゲーム自体はもともと既存モノだけあって結構ハマれます。っていうかしんいちくんって誰だよ!んで、エンディングもなんだか背徳的です。くみこって誰だよ!ところでS-Packの構造ですが、A面B面にそれぞれ入れずに、一本目のゲームを読み終わった後に続けてロードすると2本目が遊べるという仕様にしたのが非常に謎です。

5段階評価
あばしりけいむしょ★★★★★
トラウマになりそうな死に顔★★★★★
クリア時の夢に出そうな万歳アニメ★★★★★


ペインフル・マン
MZ−700(M)
ZAT SOFT

あなたはすっかりはらぺこMAN。怖わーい鬼の目ぬすみつつ、迷路のエサをぬすみ喰い。喰わなきゃたちまちあの世行き(以上プロローグ原文ママ)。というわけで福岡の雄、ZATソフトの登場です!ZATソフトといえばSNAIL氏ですが、なんとタイトル画面に自画像(?)が!素晴らしいです。さてゲームですが1画面ドットイート型アクションです。基本的に登場するのはマイキャラ(人型)と鬼(ニコチャン)なのですが途中お邪魔キャラとして鬼の仲間が出てくることもあります。この仲間がクラッシュローラーばりに7色のエサをまき散らしていくのが憎たらしく、ゲームに意外性を加えております。で、パワーエサも出るのですが滅多に出ないので、基本的には鬼から逃げまわりつつ飢え死にしないようにエサを食べていく事になります。自機のエネルギーははじめ500カロリーあるのですが、エサを食べると若干増え、何もしないとミルミル減っていくのでぼやぼやしていると即死です。しかも自機は4方向なのですが鬼は斜め移動出来るので(流石鬼!)ここで大事なのは「鬼をハメる」ことと「ワープを使う」ことです。前者は『自機と鬼の間に壁があると鬼は動けない』特性、後者は『鬼は縦ワープ、横ワープできない』特性を利用します。マシン語ソフトなので効果音も軽快でテンポが良く、しかもすぐ死ぬのでハマリ度が高いです。...それにしてもZATのアクションはどれも高難易度だなあ!

5段階評価
いかすZATロゴ★★★★★
どうにもペインフル★★★★
右上のUFOとかのキャラグラが面表示?★★★


本将棋
MZ-700(M)
マイコンセンターRAM

このソフトもジッグザッグと同じマイコンセンターRAM (富士音響RAM)製でして、こちらもPCG対応でございます。とりあえずロード画面が結構豪華なので期待感を膨らませますし、ゲームの説明も割と親切....かも。んでゲームをスタートさせた時点の画面が右の写真ですが、40かける25文字の画面で将棋盤を表現するにはこれしかないのでしょうね、やはり。でも成り上がりのコマは上部分が塗りつぶされたり、操作も慣れてしまえば戸惑うことはないのでまずまずの作りかと思いますが、いかんせん難易度がもう。正直わたくしこのような思考ゲームは大の苦手でして将棋なんて小学生の頃以来勝った記憶がありませんホントに。で、このMZ−700版なんですが、なんだか勝てちゃいました私でも。結構嬉しかったので序盤中盤、そして終盤勝利時の画面を出しておきます。しかしCPUったら自分の持ち駒を全然貼らないで王将だけ逃げまわるんだもんなあ。難易度調整は付いておらず、飛車角抜きを設定出来るだけですので将棋好きの方には物足りないとは思いますが、私くらいにはちょうど良い遊び相手かと。ところで貸してくださったUgeoさんによりますと、詰んだ時点でCPUがたまに暴走して敵の王将が画面中をワープしまくるという現象があるそうです。すごいなあ。

5段階評価
YOIDESUKA (Y OR N)★★★
〜〜TE DE YOU WIN!★★★★
私が勝てるゲームは良いゲーム★★★★★


マッピー
MZ-700(M)
電波新聞社

700パックマンはPCGが無くても結構イケると書きましたがやはり「キンコ.」「マイコン」「モナリサ」はインパクト強すぎです。ジッグザッグの『破裂パターンが数字』並みの衝撃はあります。でも意外とタイトル画面は普通なんですけどね。あと、オープニングのアニメは静止画だったり、ボーナス面が無かったりする(これは痛いなあ...)のですが、肝心のゲーム内容はニャームコ屋敷の間取りが簡略化されてはいるもののキチンとアーケードの雰囲気を残して移植されていて好感が持てます。パワードアもなんだか痛そうなウエーブですけどちゃんと出ますし。さて私はMZ−1500版を遊んだことがあるのですが、このMZ−700版をそのままPCGを改装した感じですね。どうせなら曲も和音を使ったものに直して欲しかったのですが。あと残機表示が潔く人型なのがすごくいい!

5段階評価
モナ★★★★★
リサ★★★★★
MZ−700版グロブダーなんかも見てみたかったなあ★


ミサイルコマンド
MZ-700(M)
ツクモオリジナル

MZ−700にもミサイルコマンドは存在したッ!...恥ずかしながらこの年まで知りませんでした私。というわけでまったくゲーム内容を知らずに落札してしまったこのソフト(マシン語かベーシックかも知らず....)。んでいよいよ商品が届いて開封したら、こんなジャケが。すごい.....すごすぎるツクモオリジナルソフト。頭の中を、以前に某所で見た掛け合い漫才『だからぁ!インベーダーはタイトー、パックマンはナムコ、ヘッドオンはセガが出したゲームなんだよ!』『エッ!?ツクモデンキジャ ナカッタノカァ!?』がよぎります。大丈夫か、大丈夫なのかツクモオリジナルソフト!?......その不安はなんと杞憂だったのです。マシン語ならではのスピーディーな展開!降り注ぐミサイル!うなる弾幕!しかもジョイスティック対応ですぜ!......まぁ弾幕は一画面中に4個までとか、ジョイスティックはシャープ純正ではなくってツクモオリジナルジョイスティックに対応っぽい(今そんなの持ってる人っているのか?)とか、ありますけどね。これもオリジナルがすごく完成されたゲームってのもありますが(というかこのソフトもツクモ『オリジナル』ソフトと言えばそうなんだけど)、見事な移植っぷりと申しましょうコレは!1000文字しか画面に表示できないのに、よくぞここまであのミサイルコマンドの雰囲気を再現したものですよ。恐るべしツクモ。こうなってくると落札し損ねた、『ディグダイバー』とかも凄く遊んでみたくなって来ましたねぇ。まさにオリジナルを越えたオリジナルの世界かと(いいすぎ)。

5段階評価
まさに羊の皮(ジャケ)をかぶった狼★★★★★
密かに開幕時のサイレンも再現★★★★★
右上の「AYA」って誰だ。作者?★★★★★



本コーナーは、OPENSPACE-FUKUOKA の「すぎもとのマウスにしがみつ記」に掲載したレビューの転載です。

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